AFセンサーがエントリークラスのカメラは中央測距点+親指AF+AIサーボ+連写モードで劇的に撮影の利便性が上がる
私が初めて買ったデジタル一眼レフカメラは、Canon EOS Kiss Digital X。
そこから、すっかり一眼レフの世界に魅了されてしまいEOS KissX4→EOS KissX6i→EOS 6Dとカメラを買い換えてきました。
関連記事 :私のカメラ歴
よくよく振り返るとAPS-C・フルサイズの違いはあれど、私が使ったカメラは全てAFセンサーがエントリークラスのカメラなんですね。
AFセンサーがエントリークラスだと、一般的に下記のような制約を受け入れてしまいがちです。
・ピント精度が悪い
・測距点が少ないので好きなところにピントをあわせにくい
私も上記のような制約があることを受け入れた上で使っていました。
でも、ふと気づいたのです。
「中央測距点+親指AF+AIサーボ+連写モードでよくね?」と。
そして、試しに上記撮影スタイルで撮ってみると、劇的に撮影しやすくなりました!
これまでのモヤモヤは何だったんだ・・・と思いましたよ(^_^;)
ということで、今回は同じような思いをしている方に向けて、この記事を書きたいと思います!
1.エントリークラスカメラの中央測距点とは
2.親指AFとは
3.AIサーボとは
4.中央測距点+親指AF+AIサーボ+連写モードで大抵の被写体は撮れる
5.まとめ
1.エントリークラスカメラの中央測距点とは
まずは、そもそも測距点とは何ぞや、というところから。
測距点は、AFフレームなどとも呼ばれますが、いわゆるAF(オートフォーカス)機能でピントを合わせる場所のことです。
例えば下記写真の場合だと、赤い四角の一つ一つが「測距点」です。
AFによる撮影は、この測距点のどこかにピントを合わせて撮ることになります。
そして、中央にある測距点のことを「中央測距点」と呼びます。
エントリークラスの測距点は、ミドル・ハイエンドクラスの測距点と比べて測距点が少なく、またピント精度も見劣りします。
ピント精度は、ライン測距点、クロス測距点の2種類あり、クロス測距点の方がピント精度が高いのですが、エントリークラスの測距点は基本的にはライン測距点です。
しかし、エントリークラスの場合でも、中央測距点だけクロス測距点であることが多いです。
つまり、エントリークラスカメラのピント精度でも中央測距点であれば、他のミドル・ハイエンド機種のピント精度と基本的には変わらない、と言えます。
例えば、下記エントリー機種は中央測距点のみクロス測距点です。
・Canon EOS Kiss X7
・Canon EOS 6D
・Nikon D3300
2.親指AFって何?
次に、親指AFについて触れていきます。
通常AFでピントを合わせる場合、シャッターボタンを半押ししますよね。
親指AFは、シャッターボタン半押しの代わりに、AFスタートボタン(AF-ON)でピントを合わせるピント合わせ方法になります。
(AF-ONがない場合は、AEロックボタンなどで代替可能)
つまり、今までピントを合わせて写真を撮るまでに、シャッターを2回押す(半押し+本押し)必要があったのが、1回で済むようになるというわけです。
「えっ、たったそれだけ?」と思うかもしれません。
でも、こんな時に親指AFの有り難さを痛感することになります。
・一度ピントを合わせれば、そこに固定したまま好きなだけ取り続けられる(置きピン)
・撮影にだけシャッターを使うことができる(ピント合わせに使う必要がなくなる)
例を見てみましょう。
例えば、全測距点を使って撮影する場合は構図ごとにピントを合わせ直す必要があります。
下記写真のように黄色に光っている測距点にピントを合わせるために、毎回シャッターを半押ししなければなりません。
一方、親指AFの場合は例えば黄色く光っている中央測距点でピントを合わせておけば、奥行きを変えない限りピントは合ったままです。
なので、カメラを動かしシャッターを押すだけで構図を変えることができます。
(もちろん、奥行きが変わると被写界深度が変わるので、その際はピント合わせしなければなりませんがw)
そして、この親指AFは後述するAIサーボと連写モードで撮影することで、劇的に撮影の利便性を高めてくれます!
なお、親指AFの具体的な設定方法はstduio9様の記事が超分かりやすいです♪
studio9様:知ってた?ピント合わせが超高速になる親指AFの使い方と設定方法!
3.AIサーボとは
主にAFには下記3種類があります。
・AIサーボ
・AIフォーカス
それぞれの意味は以下のようになります。
AIサーボ:動いている被写体にピントを合わし続けるAF。
AIフォーカス:ワンショットとAIサーボを自動的に切り替えるAF。
ここで注意点が1つ。
AIサーボはピントを合わせている時のみ、動いている被写体にピントを合わせ続けます。
つまり、半押しシャッターなら、ずっと半押し状態で被写体を追いかけ続ける必要があります。
これって、結構面倒ですよね!?
そこで親指AFの登場です。
親指AFなら、親指AF用のボタンを押し続けている間、常にピントを合わせながら被写体を追いかけてくれます。
そして、好きなタイミングでシャッターを押せばよい、というわけです。
これ。やってみたら分かるのですが、ちょっと感動しちゃいます。
「あぁ、俺・・・カメラの機能をフル活用している・・・!!!」そんな気分でした(笑)
余談ですが、ワンショットとAIサーボの使いどころについては、常にAIサーボで良いと思っています。
なぜなら、AIサーボでも一度ピントを合わせておいてピント合わせをやめておけば、それはワンショットと同じだと考えているからです。(親指AFの場合は一度だけピントを合わせておき、AFボタンから手を離しておく、という状態です)
4.中央測距点+親指AF+AIサーボ+連写モードで大抵の被写体は撮れる
ここまで中央測距点、親指AF、AIサーボについて述べてきました。
そして、この3つの機能を使うことでエントリークラスのAFセンサーでも快適に撮影を行うことができます!
理由は簡単。
ピント精度の良い中央測距点に対して親指AF+AIサーボでピントを合わせ続けてシャッターボタンを押すだけで、後は撮影に集中できるからです。
そして、これに「連写モード」を併用することで、ブレや決定的瞬間の撮影チャンスも逃さないようになります。
(レンズ側のAF速度にも依存しますが)動きものであっても、中央測距点を使い、親指AF+AIサーボで被写体を追いかけながら連写すれば、この設定を使わない撮影方法と比べて撮れる確率がグンと上がります。
通常設定「全測距点使用+シャッター半押しAF+ワンショットAF+1枚撮影」だと、毎回ピントを合わせる測距点を考え、半押しでピントを押し、1枚撮影する・・・という手順になり、面倒です。
(それが醍醐味という考えもあります)
もちろん、「中央測距点+親指AF+AIサーボ+連写モード」が絶対というわけではありませんが、もし今の撮影方法で煩雑さやモヤモヤしている方にはオススメの撮影方法と言えます。
5.まとめ
今回は、AFセンサーがエントリークラスのカメラでも劇的に撮影の利便性が上がるが方法を紹介しました。
具体的には、「中央測距点+親指AF+AIサーボ+連写モードで撮影する」ということですね。
私が使っているEOS 6Dも「中央測距点+親指AF+AIサーボ+連写モード」で撮影していますが、本当に便利です。
一度この撮影スタイルを知ってしまうと離れられません(笑)
AFセンサーがエントリークラスのカメラをお使いの方は、ぜひ試してみられてはいかがでしょう♪
関連記事 :2年間使用しているCanon EOS 6Dを中央測距点+親指AF+AIサーボ+連写モードで使い続けている理由
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