私がキヤノンのフルサイズ一眼レフEOS 6Dをおススメする3つのパターン
2012年に発売されたキヤノンのフルサイズ一眼レフ「EOS 6D」。私も発売当初からメインカメラとして使い続けていますが、今もなお色褪せることなく活躍しています。
ところで、こういったブログを書いていることもあって、私は友人からフルサイズ一眼レフ購入について悩み相談に乗ることがあります。
悩みとして多いのが「今APS-Cカメラを使っているけど、フルサイズに移行したい。どのフルサイズがいいと思う?」というパターン。
このパターンの質問は実は即答することができず、その本人がフルサイズ一眼に何を求めているかをヒアリングしていく必要があります。
例えば以下のような問いかけをしていきます。
- どういった用途で使いたいか?(ポートレイト、スポーツなど)
- 予算はどれくらいを考えているか?
- 何でフルサイズカメラを欲しいと思ったのか?
そして、ヒアリングの結果、意外にも「EOS 6D」を薦める結果に繋がることが多かったんですね!2012年発売のカメラとはいえ、まだまだEOS 6Dは購入する価値があるカメラなんだなと改めて思い知らされた今日この頃。
このような経緯もあり、今回はフルサイズ一眼レフの購入で悩んでいる方向けに、EOS 6Dが向いているパターンを紹介していきますので、検討の参考にでもしていただければと思います。
そうそう、そもそも「フルサイズ一眼レフ」が自分にとって必要なものなのか、という点については以下の記事に書いたフルサイズ一眼レフのメリットが、ご自身の撮影スタイルに必要不可欠なものなのか判断してみると良いかと思います。
関連記事 :フルサイズ一眼レフをレンズ込みで20万円以下で購入する時のオススメパターン2016年度版
1.EOS 6Dをおススメするパターンその1:初期費用がとにかく安い
2.EOS 6Dをおススメするパターンその2:キヤノンのレンズをそのまま流用できる
3.EOS 6Dをおススメするパターンその3:ポートレイトや風景を撮ることが多い
4.まとめ
1.EOS 6Dをおススメするパターンその1:初期費用がとにかく安い
EOS 6Dを薦める一番の理由はこれに尽きるかもしれません。フルサイズ一眼レフとしては、とにかくリーズナブル。
2016年11月時点だと、Amazonで13万円台で購入できちゃいます。ちょっとしたAPS-Cのミッドレンジクラスと変わらない価格になってきているので驚くしかないですね。(ちなみに私が購入した2012年時点でも、20万円くらいで購入できました)
ちなみに、ここ最近発売されたEOS5D4だと約36万円となります(汗)
もちろん機能面ではEOS5D4の方が優れていますが、ポートレイトのような動きが少ない被写体を撮るのであればEOS 6Dで十分ですし、はっきり言って写りの差はそこまで無いと言っていいでしょう。(もし差が分かるようなら、それはそれで素晴らしいことです)
詳しくはこの記事では書きませんが、13万円台のEOS 6Dと36万円台のEOS 5D4の大きな違いは「測距点」と「高感度耐性」です。
「測距点」はオートフォーカスでピントを合わせるために使う機能ですが、EOS 6Dと比べてEOS 5D4は数段上の測距点が備わっています。これにより、オートフォーカスがラクになったり、動き物に強くなるわけですが、実はEOS 6Dでも工夫すればオートフォーカスを最大限生かして撮影するこができます。
この点については、以下の記事に詳しく書いているので興味のある方は読んでみてください。
関連記事 :2年間使用しているCanon EOS 6Dを中央測距点+親指AF+AIサーボ+連写モードで使い続けている理由
関連記事 :AFセンサーがエントリークラスのカメラは中央測距点+親指AF+AIサーボ+連写モードで劇的に撮影の利便性が上がる
「高感度」は、さすがに最新のテクノロジーを使ったEOS 5D4に叶う術がありません。
しかし、EOS 6Dも発売当初は「高感度」を謳っていただけあり、よほど暗い場所での手持ち撮影でない限りノイズが気になることはありません。
EOS 6Dの場合、ノイズが気になってくるのは、ISOが6400以上からというのが目安ですね。(ちなみに、夕日が沈んで暗くなった室外や夜の店内くらいでしかISO 6400以上にする場面はありません。)
余談ですが、上の写真はEOS 6D + EF50mm F1.8 STMという価格面でリーズナブルなコンビで撮影しています。
関連記事 :私がキヤノンEF50mm F1.8 STMを即決めした3つの理由
関連記事 :キヤノンEF50mm F1.8 STMでポートレート撮影。モデルは旧撒き餌レンズちゃんです♪(日中編)
2.EOS 6Dをおススメするパターンその2:キヤノンのレンズをそのまま流用できる
EOS Kissシリーズを使っていた私も同じ口ですが、今キヤノンのAPS-Cサイズのカメラを使っている方はEOS 6Dでもそのままレンズを使える・・・場合があります。
ただし、ここでひとつ注意が。
それは、APS-C専用のレンズはフルサイズであるEOS 6Dでは使えないということです。
今使っているレンズが、APS-C専用かどうかはレンズ名を見れば分かります。
例えばキヤノンの純正レンズの場合、EF-S 10-22mmのように、EF-SとなっているとAPS-C専用レンズです。このレンズの場合は、フルサイズカメラに流用することはできません。
逆に、EF50mmのように、EFとなっているレンズを使っている場合は、フルサイズでもそのまま使うことができますよ。
よって、今APS-Cカメラをお使いの方で、フルサイズ対応のレンズ(EFレンズ)をお持ちの方は、EOS 6Dの本体だけで購入すればよいのでお財布に優しいということになります。
EFレンズは持ってないよ・・・という方。コスパ最高なオススメのレンズがあります。
それが、この記事のサムネイル写真でも使っている「EF50mm F1.8 STM」です。これだと本体+1万円ちょっとで購入できます。安かろう悪かろうと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、むしろこのレンズだけでも良いかも・・・と思わされるくらい良い写真が撮れちゃいます。
3.EOS 6Dをおススメするパターンその3:ポートレイトや風景を撮ることが多い
私の撮った写真を見ていてお気づきかもしれませんが、私はポートレイトや風景といった「動きの少ない被写体」を撮ることが多いです。
EOS 6Dは動き物が撮れないわけではないですが、どちらかというと「動きの少ない被写体」を撮る方が向いているカメラです。理由は連射速度と測距点の性能が動き専門カメラと比べると機能的に劣るから。どうしても動き専門カメラとして名高いEOS 7DシリーズやEOS 1DXシリーズには勝てません。
逆に、動きものに強いカメラはどうしても重たくなりがち。その点、EOS 6Dは755gというフルサイズカメラでは軽量な部類になります。これで長時間持ち歩いても疲れにくくなるので、私も助かっています。(EOS-1D X Mark IIは、1,530gと倍近い重さです)
4.まとめ
今回はフルサイズ一眼レフの購入で悩んでいる方向けに、EOS 6Dが向いているパターンを紹介しました。
(EOS 6Dが向いている3パターン)
- EOS 6Dをおススメするパターンその1:初期費用がとにかく安い
- EOS 6Dをおススメするパターンその2:キヤノンのレンズをそのまま流用できる
- EOS 6Dをおススメするパターンその3:ポートレイトや風景を撮ることが多い
私自身、メインカメラとして長らく愛用しているカメラなので、今回紹介したパターンにマッチする方には自信を持ってオススメできる良カメラだと言えます。
こちらでもEOS 6Dの使用所感を書いているので、興味のある方は参考にしてみてください。