サンクトガーレン大麦の悪魔と小麦の天使に感動。ボジョレーもいいが麦のワインも格別です。
毎年恒例となっているボジョレーヌーボー解禁日。実はこの日にもう一つ解禁になる「ビール」があるんです。
それが、サンクトガーレンの「大麦のワインと小麦のワイン」。ワインと言っても実はビールで、ワイン並みのアルコール度数を持つことからこのような名前になったようですね。
私も2016年である今年にこのビールのことを知ったので、早速オーダー。限定生産のため入手できるか心配でしたが無事にゲットすることができました。(2本で2,810円)
今回は、この「大麦のワインと小麦のワイン」をシュピゲラウのクラフトビア用グラス「バレルエイジ」でいただくことに。
※シュピゲラウグラスの関連記事はこちら :ビアグラスの違いでビールは変わる!シュピゲラウのセミナーでグラスの違いがビールに大きな影響を与えることに驚愕した
1.「サンクトガーレン 大麦のワイン/小麦のワイン」の特徴
2.「サンクトガーレン 大麦のワイン/小麦のワイン」を飲んだ感想
3.こんな気分の時に飲みたい一本
1.「サンクトガーレン 大麦のワイン/小麦のワイン」の特徴
両者の特徴はなんと言っても、ワイン並みのアルコール度数。通常、ビールのアルコール度数は5%前後ですが、これらのビールのアルコール度数は10%!
まず、グビグビ飲むビールと一線を画すのは明らかですね。
そして、大量のホップを使うことで苦味が強調されているのも大きな特徴。一般的なビールは苦味を表す指数IBUが20前後であるのに対して、大麦のワインはIBUが91、小麦のワインはIBUが55となっています。
大麦のワインと小麦のワインの違いは、原料となる麦の種類。小麦のワインの方が苦味が抑えられていてまろやかな味わいになっているようです。
サンクトガーレンが放つ「大麦のワイン」と「小麦のワイン」は、それぞれ「バーレイワイン」、「ウィートワイン」というスタイルになりますが、これらのビールを醸造しているブルワリーはごくわずか。
理由は大量の材料と長期の熟成期間を必要とするため。それでも、このビールを作り続けているサンクトガーレンには本当に感謝ですね。
2.「サンクトガーレン 大麦のワイン/小麦のワイン」を飲んだ感想
大麦のワイン
シュピゲラウのクラフトビア用グラス「バレルエイジ」の目分量半分くらいまで、ゆっくり注ぎ込みます。グラスのフチに鼻を近づけて香りを楽しみます。
IPAのようなホップの香り。ただ、一般的なIPAビールと比べて大麦のワインの方が少し落ち着いた香り。
味わいは非常に重厚。ホップの強烈な苦みが口に入れたのと同時にやってくる。そして熟成された穀物感。炭酸感はほとんど無し。
うまく言えないけど、アルコールっぽくないのにズンとアルコール度数が後から効いてくる私好みのお酒。私が今まで飲んだどのビールにも当てはまらない新しい感覚。
近い体験で言うと、ウイスキーをロックでゆっくり飲んでいる時の感じに似ています。
飲む時は特にビールが冷えている必要もないので、ゆったりと時間をかけていただきました。この一本を飲むとその日に違うお酒を飲もうとは思いませんでしたね。
それくらいの満足感を私に与えてくれるビールでした。
小麦のワイン
こちらも、シュピゲラウのクラフトビア用グラス「バレルエイジ」の目分量半分くらいまで、ゆっくり注ぎ込みます。グラスのフチに鼻を近づけると、小麦の甘い香り。パンの香りと言ってもいいくらい。
味わいは「大麦のワイン」と比べて穀物の甘味が最初にくる感じ。そして、そのあとジワっと苦みがやってくる。
こちらも熟成されているだけあって、ズッシリ重い。ただ、アルコール感はなく、ブランデーを飲んだ時のように後から身体があったかくなるのが分かる。
こちらも1本飲むと、満足感で私を満たしてくれました。
3.こんな気分の時に飲みたい一本
どちらも深くゆっくりと飲むのに向いているビール。大麦のワインはガツンと苦味がくるので、そこまで苦味はいらないよって方は小麦のワインをチョイスした方がいいですね。
最後に。これらのビールは5年間熟成できる賞味期限となっているので、しばらく冷蔵してから開けてみるのも一興だと思います。私も、熟成用にもう1セット購入しようかな。
これからのボジョレーヌーボー解禁日が楽しみになりました。