バリアングル液晶のカメラは超便利!写真撮影時に活用したい3つのテクニック

バリアングル液晶のカメラは超便利!写真撮影時に活用したい3つのテクニック

バリアングル液晶」。

初めて私がこの言葉を知ったのは、キヤノンEOS Kiss X6iを購入した時でした。

参考 :カメラ使用所感:EOS Kiss X6i

最初は、「液晶部分が可動式なのね、ふーん。」くらいのノリでしたが、一度この液晶の使い勝手の良さを知ってしまうと離れられなくなってしまいます。

そんなバリアングル液晶ですが、意外にも以下のような声をしばしば耳にします。

  • 液晶がグルグル動くのは分かるけど、使う場面がよく分からない。
  • これって、ひっくり返して液晶保護するためにあるだけだよね?
  • バリアングル液晶?なにそれ美味しいの?

「ちょっと待った!!」

EOS Kiss X6iでバリアングル液晶の虜になってしまった私が、この液晶を活用したテクニックを紹介したいと思います。

バリアングル液晶だからこそ出来るポイントばかりなので、もし1つでも「お、これやりたかったことだ!」と思う点があれば、バリアングル液晶を使う価値がありますよ。

目次
1.バリアングル液晶とは
2.バリアングル液晶を活用した撮影テクニック
3.おわりに

1.バリアングル液晶とは

まずは、そもそも「バリアングル液晶」とはなんぞや?というところから。

「バリアングル(variable-angle)液晶」は、「カメラに装着されている液晶部分を自由に動かすことができる液晶」です。

液晶部分の開く方向はメーカーによって異なりますが、例えばキヤノンだと下図のように左方向に開いて、液晶部分を稼働させることができます。

バリアングル液晶稼働イメージ
バリアングル液晶稼働イメージ(例: EOS 80D 公式HPより)

ソニーの場合だと、下方向に開いて、液晶部分を稼働させる方式です。

バリアングル液晶稼働イメージ
バリアングル液晶稼働イメージ(例: SLT-A55VL 公式HPより)

2.バリアングル液晶を活用した撮影テクニック

さて、このように液晶部分を自由に稼働させることができるバリアングル液晶。さっそく、この強力な装備を活用した撮影テクニックを紹介したいと思います。

テクニックその1.ローアングルをスマートに撮る

例えば、こんな被写体を撮りたい時。

EOS 6D:EF50mm F1.8 STM
EOS 6D:EF50mm F1.8 STM

やはり上から撮るのでは味気ないので、ローアングルで撮りたくなりますよね。例えば、こんな感じ。

EOS 6D:EF50mm F1.8 STM
EOS 6D:EF50mm F1.8 STM

通常液晶のカメラだと、このようなローアングル撮影時には寝そべって撮るしかありません。室内だとそれでも良いですが、外だと服が汚れてしまいますよね。

こんな時に、バリアングル液晶だと寝そべることなくローアングルで撮影が可能です。

まず、ライブビューモードにし、バリアングル液晶で見やすい角度に調整しながらカメラを低い位置に持ってきます。

バリアングル液晶撮影イメージ(例: PowerShot G5 X 公式HPより)
バリアングル液晶撮影イメージ(例: PowerShot G5 X 公式HPより)

そして、お好みのアングルにしたところでタッチパネルをポチっと押してシャッターを切る、これだけです。

バリアングル液晶撮影イメージ(例: EOS Kiss X7i 公式HPより)
バリアングル液晶撮影イメージ(例: EOS Kiss X7i 公式HPより)

このようにバリアングル液晶があれば、外でも服を汚すことなく好きなアングルでお手軽にローアングル撮影ができるというわけです。

テクニックその2.ハイアングルから人混みを気にせず撮る

例えば子供の運動会。

「子供の勇姿を撮りたいけど、人混みだらけでうまく子供を撮影できない・・・」なんてことありませんか?

通常のデジカメや一眼レフを頭上に掲げて撮影してみるも、アングルを確認できないので失敗写真ばかりになることも多いかと思います。

そんな時には、バリアングル液晶の出番。

ローアングルと同じ要領で、今度は高い位置でバリアングル液晶を見ながらお好みのアングルを調整し、タッチパネルを押してシャッターを切るだけです。

ハイアングル撮影例:EOS Kiss X6i
ハイアングル撮影例:EOS Kiss X6i

ちなみに、子供の運動会に限らず、高い位置から撮影すると普段とは違う目線で撮影することになるので、撮影の幅が広がりますね。(人物撮影の場合は、上から撮影すると短足に見えてしまうので注意が必要ですがw)

テクニックその3.広角レンズと組み合わせて自撮りする

最後は、自撮り。

「スマホで出来るし。」という方もいらっしゃるかもしれませんが、まだまだスマホと一眼レフでは画質に圧倒的な差があります。しかし、一眼レフで自撮りとなると重いし、液晶が見れないし・・・と困難が多いのも事実。

そんな時に、バリアングル液晶だとアングルを確認しながら自撮りすることができます

ただし、ここで注意が1点。

自撮りの場合は、どうしてもカメラと被写体(自分)の距離が短いので、可能な限り広角レンズでの撮影をオススメします

具体的には広角側が10-20mm程度のレンズがオススメ。これ以上になってくると、背景が写らず、顔面しか映らない写真になるので注意が必要です。

3.おわりに

今回は、便利なバリアングル液晶を活用した3つの撮影テクニックを紹介しました。

どれも「固定された液晶だと難しいアングル」での撮影を簡単にしてくれる便利なものばかり

グッと撮影の幅が広がるので、ぜひカメラ購入を検討されている方は、バリアングル液晶付きのものを検討してみてはいかがでしょう。また、既にバリアングル液晶付きのカメラをお持ちで活用されていない方は、活用の参考になれば幸いです。