2年間使用しているCanon EOS 6Dを中央測距点+親指AF+AIサーボ+連写モードで使い続けている理由
早いもので、私にとって初めてのフルサイズ一眼レフである「EOS 6D」を購入して2年が経ちます。
20万円越えが当たり前だったフルサイズ市場において、10万円台で購入できる「EOS 6D」は衝撃でしたね。
しかも、高感度耐性は上位機種の5D3より上とも言われるくらいのスペック!
私も費用をなんとか捻出して購入したことが懐かしいです(笑)
さて、そんなEOS 6Dですが、AFセンサーはエントリークラス並みのスペックだったりします。
そこで、私なりに考えた結果、下記の設定で臨むことが最良だという結論に辿り着きました。
「中央一点親指AF+AIサーボ+連写」
なぜ、私がEOS 6Dを「中央測距点+親指AF+AIサーボ+連写モード」で使い続けているか?
今回は、その理由について書いていこうと思います。
1.測距点?親指AF?AIサーボ?なんぞそれ?
2.EOS 6DのAFセンサー
3.EOS 6Dで中央一点親指AF+AIサーボ+連写が最良の設定と思う理由
4.まとめ
1.測距点?親指AF?AIサーボ?なんぞそれ?
まずは、今回のタイトルにもなっている「測距点と親指AFとAIサーボ」ですが、ザックリ言うと下記のような感じです。
- 「測距点」とは
- AFセンサーでピントを合わせる際のピントを合わせる場所のこと。AFセンサーの真ん中にある測距点のことを「中央測距点」と呼ぶ。
- 「親指AF」とは
- 通常のシャッター半押しによるピント合わせを、別のボタン(通常は親指で押すことのできる背面のAF-ONボタンなど)で行うこと。親指で押すボタンでピントを合わせることから「親指AF」と呼ぶ。
- 「AIサーボ」とは
- 止まっている被写体のピント合わせに使うワンショットAFに対して、動いている被写体にピントを合わせ続けるAF機能のことを「AIサーボ」と呼ぶ。
実は下記エントリーで詳しく書いていたりしますので、ご参考までに♪
関連記事 :AFセンサーがエントリークラスのカメラは中央測距点+親指AF+AIサーボ+連写モードで劇的に撮影の利便性が上がる
上記リンク先の記事でも書いているとおり、EOS 6DのようなエントリークラスのAFセンサーは「中央測距点+親指AF+AIサーボ+連写モード」で写真撮影の利便性が劇的に上がります。
でも、EOS 6Dの場合はもう一つ大きな理由があるんです。
その理由は、EOS 6DのAFセンサーに答えがあります。
2.EOS 6DのAFセンサー
さて、前段でEOS 6DのAFセンサーに秘密があると書きました。
エントリークラスのAFセンサーに何が隠されているのか?その秘密を紐解くためにEOS 6DのAFセンサーについて紹介します。
EOS 6DのAFセンサーは測距点が11点のAFセンサー
これがEOS 6DのAFセンサーの測距点です。(公式HPより)
はいw典型的なエントリークラスのAFセンサーですねw
一見、Kissシリーズでよく見るAFセンサーと同じように見えますが、1箇所だけ決定的に違う部分があります。
それは、「中央測距点」。
「えっ?Kissも中央測距点はクロス測距点だから同じっしょ?」
はい、たしかにその点は一緒です。しかし、EOS 6D特有の機能が備わっています。
それが、「-3EVの中央測距点」であることです。
-3EVってなんぞや?
「おいおい・・・何だよ突然-3EVって・・・」と感じるのも無理はありません。
-3EVとは、低輝度限界を表す指標で、簡単に言うと「暗い場所でAFによるピント合わせができる限界の明るさ」のことです。
-3EVになると、「殆ど目視できないくらい暗い場所」でも撮影できるスペックとのことなので、これはかなり凄いですね。
「実際のところはどうなのか?」という疑問もあるかと思うので、下記のような条件で実験してみました。
・薄明かりが入る程度の明るさ(F2.0, ISO12800でシャッター速度が1/15になる明るさ)にして同じ被写体を撮影
・レンズはEF35mm F2IS USMで撮影
・静止している被写体を撮影(動き物だとクロス測距点とライン測距点の差が出てしまうため)
・実験その1:屋外撮影
・実験その2:室内撮影
実験結果としては、このレベルの暗所になると中央測距点以外では暗すぎてピント合わせできませんでした。
一方、中央測距点はさすがの-3EV!
この暗所でもキッチリとピント合わせできています。
3.EOS 6Dで中央一点親指AF+AIサーボ+連写が最良の設定と思う理由
ここまでEOS 6DのAFセンサーの特徴を書いてきましたが、ここから本題の「中央測距点+親指AF+AIサーボ+連写モード」が最良だと思う理由を書いていきます。
EOS 6DはAFセンサーがエントリークラスですが、中央測距点のみクロス測距点と-3EVの低輝度限界を持つ暗所に強い一面を持っています。
一方で、それ以外の測距点はエントリークラスそのもの。
ということは、「よほどの理由がない限りEOS 6Dは中央測距点で撮影するべきだ」と私は考えています。
また、EOS 6Dは高感度耐性に強いカメラです。ISO6400までなら常用と言ってよいでしょう。
しかし、中央測距点以外で撮ると先に述べたようにピント精度の良くない状態で撮影することになってしまい、その高感度耐性を最大限に活かしきれないと考えています。
一方で、中央測距点なら「-3EVの低輝度限界」なので、暗所でも精度の高いピント合わせができ、EOS 6Dの高感度耐性を活かすことができるというわけです。
(しかも中央測距点は、クロス測距点ですしね)
これを親指AF+AIサーボで連写して撮れば大抵の場面は撮れてしまうだろう、そう思い2年間この設定で使い続けています。
・EOS 6Dは高感度耐性のあるカメラ(ISO6400までなら常用と言える)
・中央測距点は-3EVなので暗所撮影を活かすなら中央測距点がベスト
・中央測距点はクロス測距点なので、AIサーボ+親指AFで動き物にも対応しやすい
・連写で撮れば動き物に対して成功率も上がる 以上から、6Dで撮影する時は「中央測距点+親指AF+AIサーボ+連写モード」が最良という結論となりました!
4.まとめ
今回は、私が2年間使用しているCanon EOS 6Dを「中央測距点+親指AF+AIサーボ+連写モード」で使い続けている理由について紹介しました。
6Dは5D3のような万能タイプのカメラではありませんが、このような設定を行うことで利便性をグンと上げることができます。
もともと高感度に強く、軽量さが売りのカメラなので、この設定によってさらに6Dって良いカメラだよなーと思うようになった次第です。
もちろん撮影スタイルは人それぞれ。
でも、もし6Dの今の設定に不満のある方は、一度お試しになってみる価値はあると思いますよ♪
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