SMDV EYEPIECEはピント合わせに効果的だが眼鏡を使っている人は注意が必要!

SMDV EYEPIECEはピント合わせに効果的だが眼鏡を使っている人は注意が必要!

先日発売された「SMDV EYEPIECE」。
ファインダー倍率を1.3倍にできるということで、勢いに任せてポチってしまいました(笑)

今回は、一週間ほどですが使ってみた中で注意点があることに気づいたので、それについて書いておこうと思います。
また、前段として、「そもそもファインダー倍率とはなんぞや?」という点にも触れていますのでご参考になれば。

目次
1.ファインダー倍率とは
2.SMDV EYEPIECEとは
3.SMDV EYEPIECE購入前の注意
4.まとめ

1.ファインダー倍率とは

ファインダーを覗くと、どうしても目で見た大きさより小さくなってしまいますよね。この度合いを「ファインダー倍率」と呼びます。
つまり、ファインダー倍率が大きいカメラの方が実際の目で見た大きさに近くなるので、被写体が大きく見える(ピント合わせが楽になる)ということになります。

「ファインダー倍率」とは
目で直接見た被写体に対して、ファインダーを覗いて見た時に被写体がどれくらいの大きさで見えるかを表した倍率。例えば「ファインダー倍率」が1.0であれば、「目で見た被写体の大きさ=ファインダーを覗いた時に見える被写体の大きさ」となる。

図で見ると、下記のような感じですね。

ファインダー倍率
ファインダー倍率

私が使用しているEOS 6Dのファインダー倍率については、現状の不満はないのですが、よりピント合わせを楽にできれば・・・という思いはありました。
そんな時に、ファインダー倍率を1.3倍にできるSMDV EYEPIECEの存在を知り、即ポチしたわけです(笑)

2.SMDV EYEPIECEとは

SMDV EYEPIECEは、ケンコープロフェッショナルイメージング社が販売している製品です。
この製品の最大の特徴が、先に書いた「ファインダー倍率を1.3倍にする」点です。

つまり、「ピント合わせがラクちんになる!」というメリットがあるわけですね。

ポートレイト撮影や植物などのマクロ撮影では、ピントが命!
そんな時に、被写体が少しでも大きく見えるなら、こんなありがたい話はないですよね。

私も下手ながらピント合わせは結構気にするので、この製品を知った時は「キター!!!」って感じになりました。

3.SMDV EYEPIECE購入前の注意

さて、そんな良いことだらけのように思える「SMDV EYEPIECE」ですが、購入前に確認すべきポイントがあります。
それが、下記2点。

(1)対応カメラによって種類が違う
(2)メガネをかけて撮影する人はファインダーから見える視野が狭くなる

一つずつ見ていきましょう。

(1)対応カメラによって種類が違う

2015年3月時点で、SMDV EYEPIECEは3種類の製品(Model E-01, E-02, E-03)に分かれています
現時点での対応機種は、下記のとおり。

・Model E-01

CANON
EOS Kiss7i、X6i、X50 EOS Kiss F
EOS 60D、70D
NIKON
D4、D3シリーズ、D2X、D2H、D800、 D800E、D700
(※D4、Df、D3、D800、D700、D2x、D2Hシリーズ は、レンズのみ使用) D40、D50、D80、D200、D300
SONY
α100、α700
FUJI
S1プロ、S2プロ、S3プロ、S5プロ
PENTAX
ist-D シリーズ K10D、K20D、K200D
OLYMPUS
E-330、E-420、E-500、E-520

・Model E-02

CANON
EOS-5D Mark II 5D、6D、10D、20D、30D、40D

・Model E-03

CANON
EOS-1D,1Ds、1D Mark II、1Ds Mark II、1D Mark II N 用 EOS-1Dx,1D Mark III,1Ds Mark III,1D Mark IV
EOS-7D
EOS-5D Mark III

最新情報は、こちらで確認してくださいね。

対応していないカメラだと、せっかくSMDV EYEPIECEを購入しても使えないってことです。。。
なので、買ってから気づくことがないように、しっかり事前に確認して購入するようにしましょう。

(2)メガネをかけて撮影する人はファインダーから見える視野が狭くなる

もう一つの注意点がこちら。
人によっては、裸眼やコンタクトを使っていても同じように感じる方がいるかもしれません。

まずは、通常ファインダーを使って被写体を見た時と、SMDV EYEPIECEを使って被写体を見た時を比べた下図をご覧ください。

001

そうなんです。
SMDV EYEPIECEを使って被写体を見ると、大きく見える代わりに四隅がケラれてしまうのです(涙)
これはアイキャップ部分の構造上、仕方ないことですが、メガネ男子たる私としてはショックでした・・・

ファインダー下部に見えるF値などの設定値も、SMDV EYEPIECE装着時はケラれてしまうので見えづらい状態です。

ということで、(特にメガネをかけている方は)四隅がケラれて見えてしまうのを受け入れることができるか十分検討してから購入するようにしましょう。

4.まとめ

今回は「ファインダー倍率を1.3倍にできるSMDV EYEPIECE」購入前に2つの注意点があることを紹介しました。

(1)対応カメラによって種類が違う
(2)メガネをかけて撮影する人はファインダーから見える視野が狭くなる

SMDV EYEPIECEは被写体が大きく見えるのでピント合わせがしやすい反面、四隅がケラれてしまうので、安易な気持ちで買うと後悔してしまう可能性があるので注意してください。

ちなみに、私は四隅がケラれる事実を知らなかった(調べなかった)ので、後悔しました(^-^;)
しかし、それを除くと良い製品だと思うので、何とかメガネをかけた状態でも気持ち良く使えないか模索中です。

関連記事 :ファインダー倍率を1.3倍にできるSMDV EYEPIECE取り付け方法