ピント合わせは一眼レフの基本だが、写真の撮り方の全てではないことに気づきました

ピント合わせは一眼レフの基本だが、写真の撮り方の全てではないことに気づきました

ついこの間まで、ピントが合った箇所がカリッカリに解像している写真を目標にシャッターを押し続けてきました。

下の写真は一例ですが、ピントが合った箇所以外がボケた写真は撮っていて楽しいですもんね。

EOS 6D:EF 17-40mm f/4L USM
EOS 6D:EF 17-40mm f/4L USM

そんな時、たまたま何かの拍子で普段AF(オートフォーカス)になっている設定が、MF(マニュアルフォーカス)になっていました。
そしてそのままMFになっていることに気づかず撮影してしまい、ピンボケした写真を連発してしまったんです(笑)

でも、その写真を観てハッとしたんです。

「これはこれで良い感じやんか!」ってね。

「何を言ってるんだコイツ?大丈夫か?」とお思いかもしれませんね(笑)
そこで、今回は上記の経緯で気づいた「ピント合わせは一眼レフの基本だが、写真の撮り方の全てではない」ということについて、書いていきたいと思います。

目次
1.ピント合わせの種類:AFとMFって何?
2.私が気づいたピントをずらした写真の良さ
3.ピントをずらした写真の撮り方
4.まとめ

1.ピント合わせの種類:AFとMFって何?

冒頭から言っている「AF」と「MF」って何よ?って感じですよね。
まずは、この2つについて書いていきます。

AFとは、オートフォーカスの略でその名のとおりレンズの機能を使って自動的にピント合わせする方式です。
ほとんどの方は、このAFで写真撮影時のピント合わせをしています。

例えば、一眼レフならシャッター半押しや親指AF(※)でピント合わせをしていますよね。
また、iPhone6のようなスマホだと画面をタッチすることでピント合わせできます。

一方でMFとは、マニュアルフォーカスの略。手動でフォーカスリングを回してピント合わせする方式です。
オールドレンズは、全てMFでのピント合わせですよね。

このように写真を撮る時には、ピント合わせの方式としてAF(オートフォーカス)とMF(マニュアルフォーカス)のいずれかを選ぶことになります。

(※)親指AF関連記事 :AFセンサーがエントリークラスのカメラは中央測距点+親指AF+AIサーボ+連写モードで劇的に撮影の利便性が上がる

2.私が気づいたピントをずらした写真の良さ

さて、ここまでAFとMFについて書いてきました。
ここからは、私がピントのずれてしまった写真を見て、思わずハッとした話です。

ここは文字より写真の方が伝わりやすいと思うので、下記をご覧ください。

こちらが普通にAFでピント合わせして撮った写真です。
ごく一般的なイルミネーションの写真ですね。

EOS 6D:EF85mm F1.2L II USM
EOS 6D:EF85mm F1.2L II USM

そして、上の写真と同じ被写体に対して、MFでピントをずらして撮った写真がこちら。

EOS 6D:EF85mm F1.2L II USM
EOS 6D:EF85mm F1.2L II USM

全然、雰囲気変わりますよね!!
ピントをずらすことで、イルミネーションの幻想的な雰囲気が一段と強調された感じになりました

MFなので、ピントは好きなようにずらすことが出来ます。
こちらは、さらにピントをずらして撮った一枚。

EOS 6D:EF85mm F1.2L II USM
EOS 6D:EF85mm F1.2L II USM

光のフワッと感がさらに出ましたね。

このようにピントをずらして撮ることで、目で見る世界とは一味違った幻想的な光を表現できることに気づきました。
イルミネーションなどは、ピントをずらして撮るには適した被写体ですが、他の被写体に対しても使う余地はあると考えています。

ちなみに、「こんなピンずれしまくった写真撮って何に使うんだよ?」とお思いの方もいらっしゃるかもしれません。
あえて使途を挙げるならば、ブログトップページのヘッダー画像や、スライドの背景画像に使えますよ。

実は過去に私のブログでも、ピンずれさせた写真をヘッダー画像として使ってたりもしましたw
ピンボケ写真

3.ピントをずらした写真の撮り方

ピントをずらして撮った写真は、いかがでしたでしょう?
私は写真の幅を広げる一手法として、これからもこの撮影方法を試していこうと思います。

思いがけないところで、また新しい気づきがあるような気がしてなりません(笑)

さて、もし同じように興味を持っていただいた方向けに、この写真の撮り方で使った設定方法を紹介します。

とはいっても、いたって簡単!
これだけです。

(1)ピント方式のスイッチを「MF」にする。
(2)フォーカスリングを回してピントを適当にずらす
設定例 (レンズはEF50mm F1.8 STM)
設定例
(レンズはEF50mm F1.8 STM)

あとは、ピントをずらした状態でシャッターボタンを押すだけ。
これで、先に載せたような写真を撮ることができます。

4.まとめ

今回の記事はちょっとマニアックでしたかね(^_^;)
でも、個人的にはなかなか面白い撮影方法だと気に入っています。

一眼レフを使うことで、実際に目で見ているような写真以外にもこのような実物とは異なる「遊びごころ」を出した写真を撮ることも可能です。
うーん、一眼レフはホント奥深い!!だからヤメられないんですw

ぜひ、興味を持っていただけたら試してみてください♪

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